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動かないリアサスをなんとかしたい その1 ['20 GSX-R125]

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※この記事には続きがあります(動かないリヤサスをなんとかしたい・その2 https://sleggar.blog.ss-blog.jp/2022-03-15 )

ジムカーナの練習会に参加する様になり、大会のビデオやら練習会のビデオやらをたくさん観る様になりました。そうすると頻繁に目にする様になる事があります。主にノービスクラスの出走者へのアドバイスで「リアをもっと積極的に動かすセッティングにしたら、思う通り曲がる様になるんじゃないかな」ってやつ。言われてみると確かにそう思う。
そして、GSX-R125のリアサスペンションは、とにかく動かないと評判です(笑) だいたい皆さんおっしゃるのは、東南アジア向けのセッティングだから、タンデム主体のセットなので硬いんじゃないかって事。
そんじゃ社外のサスペンションにする?っていうと、これまたどうなのかいまいち良い情報がみつからない。あったとしてもクローズドコース、レースユースなものばかり。まぁ、それすらもほとんど見つけられないのですが。。。

さてどうしましょ。一生懸命ネットを探しても、どうやらプリロードが13mmくらい掛かってる「らしい」とか、某社によるとバネレートは93N/mm「らしい」とか、あやふやなものばかり。某社のサスペンションに変えて最弱なセットにすると柔らかく「感じる」とか言われても、他人の感覚は自分には分からない。そんじゃもう、自分でなんとかするしか無いよねって事で色々探っていきます。
とりあえず少しでも具体的な参考値が出せればなぁとは思っていますが期待はしないで下さい。

まずはノーマルサスペンションのデータ取り。
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最初だけギチギチに締めこまれたナットを緩めるのが大変ですが、一度緩めてしまえばあとは大丈夫。上部のナットはレギュレーターのカバーを外してしまえば、首振りエクステンションかユニバーサルジョイントを噛ませてあげればサイドカバーを外す必要はありません。

で、ノーマルスプリングは、線径10mm、自由長143mm、内径は上下共に47.15mm位(たぶん2.25インチ)、プリロードはなんと20mmも掛かってました。そしてバネレートは前出の某社数字な93N/mmを信じる事にします。
これを元にして、自由長が123〜130mmくらいで内径合うやつないかなーって探しまくります。がGSX-R125のスプリングはちょっと特殊で、ID50かID46が普通に流通するサイズみたいなのですが、GSX-Rはその中間のやつなので全然無いのです。唯一アイバッハの単品スプリングであったのですが、今度は自由長とバネレートでちょうど良いのが無い。
そんじゃ市販車流用で何かないかと考えた時、普通に思い浮かぶのは同じ排気量のグロム。車重の違いは30kgほど。そんな中で見つけたのがこちら。
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シフトアップさんちの「グロム用弱化スプリング」。強化じゃなくて弱化なのがちょっと面白かった。グロムもやはりノーマルが硬くて硬くてって声があるそうで、それに対応した製品。ノーマルの113N/mmに対して100N/mmにレートダウン。そしてグロムのノーマルスプリングの自由長に合わせた133mmでできてると書いてある。そう、グロムスプリングの自由長は133mm。よし、良いぞ良いぞ。問題は内径。もう、分からないので販売店にダメ元で聞いてみた。そしたら快く回答をいただいたのですがなんと!「上が46mmで下が39.5mmです」。えっ、下が小さいの??? そして「メーカー残り1個でこれが売れたら廃番」ですと! ダンパーボディの径なんか計ってないよ〜。会社でメールを受け取ったので、終業後に急いで家に帰って寸法を計ったらイケそう。閉店間際だったけど慌てて電話。こういう時は電話に限る。そしてなんとか確保できて今にいたります。ちなみに線径は9.5mmで巻き数が多め。巻き数が多めという事は。。。ま、この辺は端折ります。

上側のお皿は元々小さめに作られているので、このままグロム用のスプリングが使用できます。
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つーか両方同じものだろこれ(笑) ダンパーのボディも多分同じじゃないかな。

そしたら、車体にセットしてサグ出しをします。とはいえトレール量とか調べても出て来ませんので。ダンパーロッドのどこまで沈み込むかと、任意に決めた測定ポイントの数値で判断する事とします。ちなみに、バンプストッパーに当たるまでのストロークは35mmです。
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組んでは跨って、組み替えては跨ってを繰り返してプリロードの数値を探っていきます。

この辺でOKかなって数値が決まったので部品を製作。
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試作として左の鉄製を作ったのですが、ぐにゃぐにゃ歪んでるのと意外に重いのとで、右の様にアルミ製で作り直しました。

そして、タイヤ交換の記事で載せましたが、スプリングの組み替え用に道具を作りました。
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i-factoryさんの動画をヒントにしています。

ねじ込み式のスプリングコンプレッサーと違い、あっという間に組み替え完了します!
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これは本当に作って良かった、マジ最高。ホイールバランサーにもなって一石二鳥だし。

とまぁ、こんなところで1回目は終わりにします。





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